【2025年最新】明日から真似できる!おしゃれな人のコーディネート術10選

クローゼットにはたくさん服があるのに、毎朝「着ていく服がない…」と悩んでしまう。その一方で、雑誌や街で見かける“おしゃれな人”は、Tシャツとデニムのようなシンプルな服でさえ、なぜか洗練されて見える。この「差」は、一体どこにあるのでしょうか。

私自身、Webライターとしてファッションに携わる前は、まさに「服はたくさん持っているのに、おしゃれに見えない」という悩みの真っ只中にいました。流行のアイテムを次々と買い足すものの、組み合わせ方が分からず、クローゼットは「一点物」の寄せ集め状態。振り返れば、私は服を買っていたのではなく、「安心感」を買っていただけでした。

しかし、多くのおしゃれな人を分析し、自分自身で試行錯誤を繰り返す中で、彼ら・彼女たちには共通する「ルール(術)」があることに気づいたのです。それは、高価な服を持つことではなく、「組み合わせの法則」を知っているかどうか、ただそれだけでした。ここでは、私が失敗から学んだ、誰でも明日から真似できる「おしゃれな人のコーディネート術」を、10個のテクニックに分けて徹底的に解説します。

1. コーディネートの基本「3色以内」の法則

コーディネートが「なんだかごちゃごちゃする」「まとまりがない」と感じる場合、その原因のほとんどは「色の使いすぎ」にあります。おしゃれな人の多くは、無意識、あるいは意識的に、全身で使う色を「3色以内」に絞り込んでいます。

色数が増えるほど、視線が分散し、まとまりのない印象になります。特に初心者のうちは、3色に抑えるだけで、驚くほどコーディネートが洗練されます。私自身、かつては「柄物トップス+カラーパンツ+派手なバッグ」のように4色も5色も使い、まるで歩く信号機のようでした。しかし、「ネイビーのワンピース+白のカーディガン+ベージュの靴」のように3色にまとめた日、初めて職場で「今日の服、素敵だね」と褒められた経験があります。色が減ると、それぞれのアイテムの良さや、あなた自身の魅力が引き立つのです。

さらに、その3色にも「役割」を持たせると、よりバランスが取りやすくなります。これが「70:20:10の法則」です。

役割割合主なアイテム特徴
ベースカラー約70%コート、ワンピース、パンツ、スーツコーデの土台。白、黒、ネイビー、グレー、ベージュ、ブラウンなどのベーシックカラーが担う。
メインカラー約20%トップス、スカート、柄物その日の「主役」となる色。あなたが一番見せたい色や、トレンドカラーをここに使う。
アクセントカラー約10%バッグ、靴、スカーフ、靴下、アクセサリーコーデを引き締める「スパイス」。ベースやメインと対照的な色を少量加えることで、一気に上級者感が出る。

まずは「2色」から始め、慣れてきたらアクセントカラーを1色足してみる。このルールを守るだけで、あなたのコーディネートは劇的に変わります。

関連記事:ワントーンコーディネートの、作り方。地味に見せない、おしゃれの法則

2. シルエットを意識するだけで、一気に垢抜け

おしゃれに見えるか否かの第二の関門は、「シルエット(全体の形)」です。どんなに高級なアイテムでも、シルエットのバランスが崩れていると、途端に野暮ったく見えてしまいます。

多くの人がやりがちな失敗は、「ゆるっとしたトップス」に「ワイドなパンツ」を合わせる(上下とも太い)、「タイトなニット」に「スキニーパンツ」を合わせる(上下とも細い)ことです。これでは、単に「だらしない人」か「ピチピチな人」になってしまいます。

おしゃれな人は、トップスとボトムスの「ボリューム感」を意識的にコントロールし、美しいシルエットを作り出しています。覚えるべき基本のシルエットは、たった3つです。

シルエットトップスボトムス特徴と効果
Yラインボリューム (太)タイト (細)(例:オーバーサイズのニット+スキニーパンツ)
上半身にボリュームを持たせ、下半身を細く見せる。最も簡単にスタイルアップできる、鉄板の組み合わせ。
Aラインタイト (細)ボリューム (太)(例:リブニット+フレアスカートやワイドパンツ)
アルファベットのAのように、裾に向かって広がるシルエット。女性らしさや、安定感のある印象を与える。
Iラインタイト (細)タイト (細)(例:セットアップ、タイトなワンピース、シャツ+ストレートパンツ)
アルファベットのIのように、上下とも細身にまとめる。シャープで大人っぽく、知的な印象を与える。

私自身、Yラインを意識するようになってから、体型へのコンプレックスが大きく減りました。オーバーサイズのシャツでお尻やお腹を隠しつつ、細身のパンツで「細い部分」だけを見せる。この「メリハリ」こそが、垢抜けの正体です。あなたが持っている服も、この3つのどれかに当てはめて組み替えるだけで、見違えるはずです。

3. 定番アイテムで作る、着回しコーディネート

おしゃれな人ほど、「定番アイテム(ベーシックアイテム)」を大切にしています。なぜなら、定番アイテムはコーディネートの「土台」であり、どんなトレンド(主役)も受け止めてくれる万能な存在だからです。

かつての私は、そのシーズンの「主役」になるトレンド服(派手な柄のスカート、デザイン性の高いブラウス)ばかり買い集めていました。その結果、クローゼットの中は「主役だらけ」。互いに主張が強すぎて、組み合わせることができない服で溢れていました。

着回しが上手な人は、その逆です。クローゼットの7〜8割を「土台」となる定番アイテムで固め、残りの2〜3割でトレンドアイテムを買い足します。だから、どんな服を買っても、必ず手持ちの服と組み合わせることができるのです。

まずは揃えるべき「土台」とは何でしょうか。これは、あなたのライフスタイル(仕事、休日)によって異なりますが、代表的なものを紹介します。

定番アイテム(例)選び方のコツ着回し力(なぜ万能か)
上質な白シャツ(またはTシャツ)ジャストサイズを選ぶ。素材(綿100%など)にこだわる。どんな色・柄のボトムスとも合う。ニットやジャケットのインナーとして、清潔感をプラスできる。
ダークカラーのテーパードパンツセンタープレス(中央の折り目)が入っていると、脚が格段にきれいに見える。パンプスと合わせればオフィス仕様に、スニーカーと合わせれば休日仕様になる。
濃色のリジッドデニムダメージ加工のない、濃いインディゴブルーを選ぶ。形はストレートか細身のもの。カジュアルの王様だが、色が濃いとジャケットにも合わせられ、きれいめにも振れる。
シンプルな黒のワンピース装飾のない、ストンとしたシルエットのもの。膝が隠れる丈が万能。アクセサリー次第で結婚式にも、スニーカーでカジュアルダウンも可能。レイヤードの土台にもなる。

これらの「土台」にこそ、少しお金をかけるべきです。Tシャツ一枚でも、ペラペラなものと、生地に厚みと光沢があるものでは、清潔感が全く異なります。私が「主役服」の購入をやめ、上質な白シャツに投資した時、私のワードローブは初めて「機能」し始めました。

4. 小物使いで、いつもの服をアップデート

「Tシャツとデニム」という全く同じ組み合わせでも、片や「おしゃれな人」、片や「部屋着の人」に見えてしまう。この差を生む最大の要因が「小物使い」です。

おしゃれな人は、小物が持つ力を熟知しています。小物は、コーディネートの「味付け」です。同じ料理(服)でも、塩胡椒(スニーカー)を振るか、高級ソース(レザーバッグ)をかけるかで、全く別の料理になります。

私はかつて、服本体にお金と意識を使い果たし、小物は「おまけ」程度に考えていました。靴はいつも同じ黒のスニーカー、バッグはくたびれたトートバッグ。これでは、どんなに服を頑張っても、全体が引き締まりません。

意識すべき小物は、大きく3つです。

  1. 靴:先端にこだわる
    「おしゃれは足元から」とよく言われますが、これは真理です。人は無意識に、体の末端(先端)に視線をやります。靴が汚れていたり、服のテイストと合っていなかったりすると、それだけで全体が台無しになります。
    • スニーカー:カジュアルダウンさせる力。きれいめな服にあえて合わせる。
    • 革靴(ローファー、パンプス):全体を引き締め、格上げする力。カジュアルな服も大人っぽく見せる。

  2. バッグ:形と素材感
    バッグは「荷物を入れる袋」ではありません。「コーディネートの最後のピース」です。ゆるっとしたカジュアルな服装の時こそ、かっちりとしたレザーのバッグを持つと、そのギャップで一気に「分かっている感」が出ます。

  3. アクセサリー(首元・耳元・手首)
    特にシンプルな服を着る時、アクセサリーは「間(ま)」を埋める重要な役割を果たします。Tシャツ一枚の時、首元に華奢なネックレスが一つあるだけで、顔周りが明るく、手抜き感が消えます。

服はファストファッションでも、靴とバッグだけは上質なものを持つ。これは、多くのスタイリストが実践しているテクニックです。小物の力を借りることで、いつもの服が何倍にも輝き始めます。

関連記事はこちら:季節別コーディネートで一年中おしゃれを楽しむ

5. トレンドカラーの上手な取り入れ方

毎年発表されるトレンドカラーは、ファッションに瞬時に旬な雰囲気と新鮮さを加えてくれる強力な要素です。しかし、その取り入れ方を誤ると、「流行に過度に左右されている」「無理をして若々しく見せようとしている」といった、意図しない印象を与えかねません。

トレンドカラーをメインにしない理由

多くの方が経験する失敗は、トレンドカラーを主役(メインカラー)として、面積の大きなアイテムに取り入れてしまうことです。

例えば、過去の失敗例として、鮮やかなライムグリーンのニットなど、インパクトの強い色をトップスに選んだ場合が挙げられます。購入時には新鮮に感じられても、その色が持つ主張の強さゆえに、手持ちのベーシックな服(黒、白、ベージュなど)と合わせるのが極めて難しくなります。その結果、着用回数が減り、流行が過ぎ去るとともに、着る機会のない「死蔵品」となってしまいます。面積の大きいアイテムは価格も高くなる傾向があるため、ファッションにおけるコストパフォーマンスも低下させてしまうのです。

賢い大人の取り入れ方:アクセントとしての活用

真におしゃれな人や、洗練された着こなしをする人は、トレンドカラーをあくまで全体の引き立て役、すなわち脇役(アクセントカラー)として活用します。全身のバランスを崩さずに、さりげなく今っぽさを加えることが目的です。

これは、全体の着こなしを定番のベーシックカラー(黒、白、グレー、ネイビー、ベージュなど)でまとめ、そこに「1点だけ」トレンドカラーのアイテムを投入するテクニックです。この方法なら、ベースが安定しているため、どんな鮮やかな色でも浮きすぎることなく馴染ませることができます。

上手な取り入れ方(アクセント)失敗しやすい取り入れ方(メイン)
小物で取り入れる(推奨)
・バッグ
・スカーフ
・靴下
・スマートフォンのケース
面積の大きな服で取り入れる(非推奨)
・コート、アウター
・ワンピース
・セットアップ
インナーで「チラ見せ」する
・ニットの首元からTシャツを覗かせる
・カーディガンのインナーとして
全身で取り入れる
・トレンドカラーのワントーンコーデ(上級者すぎる)
メイクアップで取り入れる
・ネイルカラー
・アイシャドウやリップ
ボトムスで取り入れる
・パンツやスカート(トップスよりはマシだが、難易度は高め)

全身はいつものベーシック賢く「つまみ食い」する意識

トレンドとは、全てを取り入れる必要はありません。ファッションにおける最適解は、リスクを最小限に抑えつつ、最大限の効果を得る方法を選ぶことです。

バッグや靴下など、低コストで手に入る小さなアイテムで流行に触れておけば、もしその流行が終わっても「ダメージ」は最小限で済みます。トレンドは、あくまで自分のベーシックなスタイルをアップデートするためのスパイスとして、賢く「つまみ食い」する程度の意識でいることが、洗練された大人の着こなしを長く楽しむための秘訣です。

6. インスタグラマーに学ぶ、写真映えする服装

Instagramのおしゃれな人は、なぜあんなに素敵に見えるのでしょうか。もちろん、加工技術や撮影場所もありますが、それ以上に「写真映えする服」の選び方が上手です。

写真は、現実(3D)を平面(2D)に切り取る作業です。そのため、現実世界では素敵でも、写真にすると「のっぺり」して魅力が伝わらない服があります。私自身、友人と旅行に行った際、自分なりにおしゃれをしたつもりが、写真を見返すと「背景に溶け込んで、どこにいるか分からない」と愕然としたことがあります。

インスタグラマーが実践している、写真映えのテクニックは3つあります。

  1. 背景との「コントラスト」を意識する
    (失敗例)ベージュの壁のカフェで、ベージュのワントーンコーデ。
    (成功例)ベージュの壁のカフェで、黒や赤の服を着る。あるいは、緑の公園で、白のワンピースを着る。
    背景に「溶け込む」のではなく、背景から「浮き出る」色を選ぶことで、写真の主役が明確になります。

  2. シルエットが「はっきり」した服を選ぶ
    (失敗例)中途半端な丈感、中途半端なフィット感の服。
    (成功例)Yライン(H2-2参照)のように、メリハリがはっきりしたシルエット。あるいは、Aラインのフレアスカートや、パフスリーブ(袖コンシャス)など、形に特徴がある服。
    平面の写真では、メリハリのある形の方が、動きや立体感が伝わりやすくなります。

  3. 「異素材」を組み合わせる
    (失敗例)綿のTシャツ+綿のパンツ(全身マットな質感)。
    (成功例)マットなニット+光沢のあるサテンスカート。あるいは、透け感のあるシアー素材+デニム。
    質感が異なる素材を組み合わせると、写真の中でも光の反射が変わり、コーディネートに「奥行き」が生まれます。

これらは、写真を撮る時だけでなく、日常でも「メリハリ」をつけるテクニックとして非常に有効です。

参考ページ:コーディネート力を磨く!プロが実践するスタイル法

7. スタイルアップが叶う、黄金バランス

「スタイルが良い」とは、単に「背が高い」とか「痩せている」ことではありません。服飾の世界で言う「スタイルが良い」とは、「プロポーション(比率)が整っている」ことです。そして、このプロポーションは、服の着方次第で、誰でも意図的に「操作」することができます。

おしゃれな人は、自分の体型を客観的に把握し、最もバランスが良く見える「黄金バランス」を知っています。

テクニック1:ウエスト位置を「偽装」する
最も重要なテクニックです。コーディネートの「重心」をどこに置くかで、足の長さが決まります。

  1. ハイウエスト:ハイウエストのパンツやスカートを履く。あるいは、トップスをボトムスに「タックイン(全部入れる)」する。これで、ウエスト位置が実際よりも5〜10cm高く見え、脚が長く見えます。
  2. フロントタックイン:全部入れるのに抵抗がある場合は、トップスの「前だけ」を少し入れる。これだけで「Yライン」や「Aライン」のくびれが生まれ、一気に垢抜けます。

テクニック2:「3首」を見せる

コーディネートが重く、野暮ったく見える原因は、「肌の露出」がゼロであることです。おしゃれな人は、意図的に「抜け感」を作ります。そのポイントが「3つの首」です。

  • 首:タートルネックより、クルーネックやVネックで「首筋」を見せる
  • 手首:シャツやニットの袖を少し「まくり」、一番細い「手首」を見せる
  • 足首:フルレングスのパンツより、少し短めの丈(アンクル丈)で「足首」を見せる。

体の末端である「3首」は、その人の中で最も細い部分です。この細い部分をあえて見せることで、全体が華奢で、軽やかな印象に変わります。私自身、冬場でも重いニットの袖を必ず一折まくるようにしてから、「着ぶくれ」感が劇的に改善しました。

関連記事はこちら:ファッション通販でおしゃれ上級者になるためのヒント

8. TPOに合わせた、シーン別コーディネート

TPOとは、Time(時)、Place(場所)、Occasion(場合)の頭文字です。どんなにおしゃれなコーディネートでも、TPOを無視していれば、それは「素敵な服」ではなく、単なる「非常識な服」になってしまいます。

私にも苦い失敗談があります。友人の結婚式の二次会に、「おしゃれだから」という理由で、ダメージ加工の入ったデニムジャケットを羽織っていったことがあります。会場はホテルのラウンジ。周囲は皆ドレスアップしている中、私だけが浮いてしまい、恥ずかしい思いをしました。服は、「誰と、どこで、何をするか」という文脈から切り離せないのです。

おしゃれな人は、TPOを「面倒なルール」ではなく、「相手への敬意」であり「自分を最適に見せるチャンス」と捉えています。

シーン意識すべきTPOOKコーデ(例)NGコーデ(例)
オフィスカジュアルPlace/Occasion:
職場のドレスコード、来客の有無、信頼感
ジャケット、襟付きシャツ、テーパードパンツ、膝下スカート、革靴露出の多い服、デニム、派手すぎる色、スウェット、サンダル
高級レストランでのディナーTime/Place:
夜、その場の「格」。周りの客層との調和。
シンプルなワンピース、上質な素材(シルクなど)、ヒール、小さめのバッグTシャツ、デニム、スニーカー、大きなリュック、カジュアルすぎる服装
友人宅でのホームパーティPlace:
床に座る可能性、リラックス感、清潔感
伸縮性のあるパンツ、ロングスカート、きれいめなニット、脱ぎやすい靴タイトすぎるミニスカート、シワだらけの服、床を傷つけるヒール
アウトドア(BBQなど)Place/Occasion:
動きやすさ、汚れへの耐性、気温調節
デニム、Tシャツ、パーカー、スニーカー、帽子(日除け)、撥水加工のアウター白のワンピース(汚れが目立つ)、ヒール、高価なバッグ、動きにくい服

TPOを考えることは、自分のためであると同時に、一緒にいる相手に恥ずかしい思いをさせないための「思いやり」でもあります。

9. マンネリを打破する、レイヤードテクニック

毎日同じような服の組み合わせになってしまう「マンネリ」。これは、おしゃれな人でも必ず直面する問題です。そのマンネリを打破する最も簡単なテクニックが、「レイヤード(重ね着)」です。

レイヤードは、コーディネートに「奥行き」と「複雑さ」を与え、一気に上級者感を出すことができます。特に、気温差の激しい春や秋に必須のテクニックです。

ただし、やみくもに重ねると、ただの「着ぶくれ」になってしまいます。おしゃれな人が実践しているのは、「チラ見せ」のテクニックです。

  1. 「首元」のチラ見せ
    (例)クルーネックのニットやスウェットの「下」に、白のTシャツやタートルネックを着て、首元から1〜2cmだけ「白」を覗かせる。
    効果:これだけで、顔周りが明るくなり、清潔感が生まれます。また、ニットが直接肌に触れないため、汗対策にもなります。

  2. 「裾」のチラ見せ
    (例)短めの丈のニットの「下」に、長めの丈のシャツやTシャツを着て、裾から5〜10cmだけ覗かせる。
    効果:コーディネートに「層」が生まれ、のっぺり感がなくなります。気になる腰回りやお尻を、さりげなくカバーする効果も抜群です。

  3. 「袖口」のチラ見せ
    (例)ニットの袖口から、中に着たシャツの袖を少し(2〜3cm)覗かせる。
    効果:「手首を見せる」効果と相まって、先端にアクセントが生まれ、非常にこなれた印象を与えます。

私自身、冬場のマンネリに悩んでいた時、手持ちのニット全てに「首元」と「裾」から白Tシャツを覗かせるレイヤードを試したところ、クローゼットの服がすべて「新しい服」に生まれ変わったかのような感覚を覚えました。たった1枚のインナーTシャツが、ワードローブ全体を救うこともあるのです。

10. 自分だけのスタイルを見つける方法

ここまで9つのテクニックを紹介してきましたが、これらはすべて、最終的に「自分だけのスタイル」を見つけるための「道具」に過ぎません。流行を追いかけるステージ(流行依存)から、テクニックを学ぶステージ(法則理解)を経て、最後は「自分らしさ(スタイル確立)」に到達する必要があります。

「自分だけのスタイル」とは、「あなたという人間性を、ファッションを通じて表現すること」です。「あの人らしいね」と言われる服装。それがあなたのスタイルです。

その見つけ方は、H2-2の「自己分析」の延長線上にあります。

  1. 分析する:「心地よい」と感じるものは何か?
    あなたが服を着ていて、最も「心地よい(ストレスがない、自信が持てる)」と感じるのは、どんな時ですか?
    • 「リラックスできる、ゆるい服」が心地よいのか? → ナチュラル、カジュアル系
    • 「体にフィットする、緊張感のある服」が心地よいのか? → きれいめ、コンサバ系
    • 「誰も着ていない、個性的な服」が心地よいのか? → モード、古着系

  2. 模倣する:「スタイルアイコン」を見つける
    あなたが好きだと感じる、具体的な人物(女優、モデル、インフルエンサー、あるいは身近な友人)を見つけます。その人の「何」が好きなのかを分析し、その「要素」だけを真似てみます。(服装丸ごとではなく、「色の使い方」だけ、「小物の合わせ方」だけ、など)

  3. 決定する:「自分の制服」を作る
    分析と模倣を繰り返すうちに、「自分の“勝ちパターン”」が見えてくるはずです。スティーブ・ジョブズが黒のタートルネックを制服にしたように、「自分はこれさえ着ていれば間違いない」という「制服(マイ・ユニフォーム)」を決めてしまいます。
    (私の例)「テーパードパンツ + シンプルなニット + ローファー
    この制服を決めてしまえば、朝、服選びに迷う時間はゼロになります。そして、その制服を構成するアイテムを、少しずつ上質なものにアップデートしていく。これが、スタイル確立への最短距離です。

「おしゃれ」とは、「自分を知る」こと

「おしゃれな人のコーディネート術」を10個にわたり解説してきました。しかし、これらすべてのテクニックの根底にあるのは、たった一つのシンプルな真実です。

それは、「おしゃれとは、服をたくさん持つことではなく、自分自身を深く知ること」だということです。

自分の体型を、自分のライフスタイルを、自分の「心地よさ」を、そして自分の予算を知る。その「自分軸」さえ見つかれば、3色ルールやシルエットといったテクニックは、その軸を表現するための「文法」として、自然と使いこなせるようになります。

この記事を読み終えたあなたが、明日から試すべき第一歩。それは、新しい服を買いに走ることではありません。

まずは、クローゼットの前で立ち止まり、「なぜ、自分はこの服を(着る、あるいは)着ないのか?」と、自分自身に問いかけてみてください。その「なぜ」を突き詰めた先に、あなただけの「スタイル」の入り口が、必ず見つかるはずです。

参考ページ:大人カジュアルで毎日のコーデがもっと楽しくなる