憧れのハイブランド入門!最初に手に入れたい、おすすめファッションブランド

この記事でわかること

一時の流行に流されず、一生モノとして愛せる後悔しない「ファースト・ハイブランド」の選び方

バッグだけじゃない!予算に合わせて賢く楽しむ、革小物やアクセサリーの活用術

知ればもっと好きになる、主要ラグジュアリーブランドの歴史とアイコニックな名品の魅力

街ですれ違った女性が持っている素敵なバッグを見て、「いつかは私も…」と憧れを抱いた経験はありませんか?
ハイブランドのアイテムには、単なる「物」以上の特別な力が宿っています。それは、長い歴史の中で培われてきた職人技術の結晶であり、身につける人の背筋をスッと伸ばしてくれる自信の源でもあります。
しかし、いざ手に入れようと思っても、「どのブランドが良いの?」「高すぎて失敗するのが怖い」と、最初の一歩を踏み出すのは勇気がいるものです。
私自身も初めてハイブランドのバッグを買った時は、何ヶ月も悩み、何度もお店に通っては決断できずに帰る…ということを繰り返しました。
ここでは、そんな迷えるあなたのために、初めてのハイブランド選びで失敗しないためのポイントや、各ブランドの持つ独自の魅力について、丁寧に解説していきます。
自分へのご褒美に、あるいは人生の節目に。あなたにとっての「運命の一点」を見つけるお手伝いができれば幸いです。

1. なぜ人はハイブランドに惹かれるのか?

そもそも、なぜ私たちは数十万円、時には百万円以上もするハイブランドのアイテムに心を奪われるのでしょうか。
機能性だけで言えば、数千円のナイロンバッグの方が軽くて便利かもしれません。それでもなお、多くの人がラグジュアリーブランドを求める背景には、実用性を超えた「情緒的な価値」と「資産としての価値」が存在します。

職人の魂が宿る「圧倒的な品質」

ハイブランドとその他の製品との決定的な違いは、その製作工程にかける時間と手間にあります。
例えば、ある老舗ブランドのバッグは、熟練の職人が一針一針手縫いで仕上げており、一つのバッグが完成するまでに数十時間を要することもあります。
使用される革も、厳格な基準をクリアした最高級のものだけ。傷がなく、使うほどに艶が増し、手に吸い付くような質感は、大量生産品では決して味わえないものです。
「良いものを長く使う」という考え方は、SDGsが叫ばれる現代において、最もサステナブルな消費行動とも言えます。
10年、20年と使い続けられ、場合によっては親から子へと受け継ぐことができる。その耐久性と普遍的な美しさこそが、ハイブランドの最大の魅力です。

自己肯定感を高める「魔法のツール」

ハイブランドのアイテムを身につけると、不思議と背筋が伸び、自信が湧いてくる感覚があります。
これは単なる見栄ではありません。「この素晴らしいアイテムにふさわしい自分でありたい」というポジティブな自己暗示がかかるからです。
仕事で重要なプレゼンがある日や、少し気後れしそうなパーティーの場でも、お気に入りのハイブランドの靴やバッグがあれば、それが「お守り」のような役割を果たしてくれます。
自分自身を大切に扱い、自分の価値を認めるための投資として、ハイブランドを選ぶ女性は多いのです。

価値が下がりにくい「資産性」

近年、特に注目されているのがハイブランドの「リセールバリュー(再販価値)」です。
一般的な服やバッグは、買った瞬間から価値が下がり始めますが、一部の人気ハイブランド(エルメスやシャネルなど)は、購入時よりも高い価格で取引されることすらあります。
そこまでいかなくとも、大切に使っていれば、数年後に手放す際にもある程度の価格で買い取ってもらえます。
「高い買い物だけど、将来的に資産になる」と考えれば、購入のハードルも少し下がるのではないでしょうか。
単なる浪費ではなく、価値あるものにお金を換えるという感覚でハイブランドを楽しむのも、賢い大人の選択です。

ハイブランドが持つ多面的な価値を、一般的なファッションアイテムと比較して整理しました。

比較項目 ファストファッション・一般ブランド ハイブランド(ラグジュアリー)
主な価値基準 トレンド感、低価格、消耗品としての利便性 職人技術、歴史、ブランド哲学、希少性
使用期間の目安 1シーズン〜数年(流行が終われば終了) 10年以上〜数世代(修理して使い続ける)
手放す時の価値 ほぼ値がつかないことが多い 市場価値が残りやすく、換金性が高い

関連記事はこちら:ファッションブランドを賢く選ぶためのガイドブック

2. 初めてのハイブランド、バッグ選びの正解

いざハイブランドデビューを決意しても、ショップには眩いばかりのバッグが並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
決して安くはない買い物ですから、後悔はしたくありません。
初めてのハイブランドバッグとして選ぶべきは、「流行り廃りのない、そのブランドの顔(アイコン)」です。

奇抜なデザインよりも「定番(アイコン)」を選ぶ

毎シーズンのコレクションで発表される新作や、トレンドカラーの限定品は魅力的です。
しかし、初めての一つを選ぶなら、ブランドを代表する「定番ライン」を強くおすすめします。
ルイ・ヴィトンの「スピーディ」や「ネヴァーフル」、シャネルの「マトラッセ」、セリーヌの「トリオンフ」など、何十年も形を変えずに愛され続けているモデルには、それだけの理由があります。
これらは流行に左右されないため、5年後も10年後も古臭さを感じさせずに使うことができます。
また、定番モデルはどんなファッションにも合わせやすく、カジュアルなデニムスタイルから、きちんとしたディナーの席まで幅広く対応できる汎用性の高さも魅力です。

素材は「傷が目立ちにくいもの」が安心

最初のバッグは、大切にしすぎてクローゼットにしまい込むのではなく、どんどん使って自分の相棒にしたいものです。
そのためには、耐久性のある素材選びが重要です。
例えば、表面がつるっとして繊細な「スムースレザー」は美しいですが、爪で引っ掻いたりするとすぐに傷がついてしまいます。
初心者が扱いやすいのは、表面に凹凸のある加工(型押し)が施された「グレインレザー」や、キャンバス地にコーティングを施した素材(ルイ・ヴィトンのモノグラムなど)です。
これらは傷や汚れに強く、水濡れにも比較的強いため、日常使いしても美しさを保ちやすいのです。

色は「ブラック」か「ニュアンスカラー」

バッグの色選びで迷ったら、まずは「ブラック」が王道です。
どんな服の色とも喧嘩せず、汚れも目立ちにくく、冠婚葬祭(デザインによりますが)にも使える場合があるからです。
もし「黒だと重すぎる」と感じるなら、グレージュやベージュ、キャメルといった「ニュアンスカラー」もおすすめです。
これらの色は肌馴染みがよく、女性らしい柔らかさを演出してくれます。
鮮やかなピンクやイエローなどの「差し色」は、2つ目以降のバッグとして楽しむのが、失敗しないステップアップの秘訣です。

失敗しないファーストバッグ選びのチェックリスト


  • 容量は十分か?:普段持ち歩く財布、スマホ、化粧ポーチが入るか実際に店頭で入れて確認させてもらいましょう。

  • 重さは気にならないか?:チェーンバッグなどは見た目以上に重いことがあります。長時間持っても疲れないか確認が必要です。

  • 開閉はスムーズか?:デザイン重視で開け閉めが面倒なバッグは、次第に使わなくなってしまいます。

3. 手の届きやすい、革小物やアクセサリー

「バッグは高すぎて今の予算では厳しい…」という方も諦める必要はありません。
ハイブランドの世界観を楽しむための入り口として、財布やカードケース、アクセサリーといった「小物」から入るのも賢い選択です。
小物はバッグに比べて価格が抑えられていながらも、ブランドのアイデンティティが凝縮されており、日常的に目にする機会も多いので満足度が非常に高いアイテムです。

毎日使う「財布」で気分を上げる

お財布は、バッグ以上に毎日必ず手に取るアイテムです。
レジで支払う瞬間、バッグから取り出した時にチラッと見えるロゴマークや上質なレザーの質感は、日常の些細な瞬間を特別なものに変えてくれます。

最近はキャッシュレス化が進んでいるため、長財布よりも「ミニ財布(三つ折りや二つ折り)」や「フラグメントケース(カード入れ付きコインケース)」が人気です。
5万円〜10万円程度の予算があれば、多くのハイブランドで質の高い財布を選ぶことができます。
バッグとお揃いのブランドにするのも良いですし、バッグでは挑戦しにくい鮮やかなカラーを財布で取り入れるのも素敵です。

顔まわりを華やかにする「コスチュームジュエリー」

ハイブランドのアクセサリーには、金やダイヤモンドを使った本格的な「ファインジュエリー」と、真鍮やガラスパールなどを使ってデザイン性を重視した「コスチュームジュエリー」があります。
初めての方におすすめなのは、比較的購入しやすい価格帯のコスチュームジュエリーです。
ディオールの「CD」ロゴのピアスや、シャネルの「ココマーク」のイヤリングなどは、シンプルなTシャツやニットに合わせるだけで、一気にコーディネートを格上げしてくれます。
「ハイブランドの服は買えないけれど、ピアスなら」という取り入れ方は、おしゃれ上級者の常套手段でもあります。

プレゼントにも最適な「スカーフ・香水」

さらに手軽にブランドの世界観に触れるなら、スカーフや香水もおすすめです。
特にエルメスのスカーフ「カレ」は、まるで芸術作品のような美しさで、首に巻くだけでなく、バッグのハンドルに巻いたり、額に入れて飾ったりと多様な楽しみ方ができます。
香水は「見えないファッション」とも呼ばれ、そのブランドが表現したい女性像を香りで纏うことができます。
これらは1万円〜5万円程度で手に入るため、自分へのちょっとしたご褒美や、友人へのプレゼントとしても最適です。

アイテム別の予算感と、それぞれの楽しみ方を表にまとめました。

アイテムカテゴリー 予算の目安 おすすめポイント
ミニ財布・カードケース 5万円 〜 10万円 毎日使うため満足度が高い。
小さなバッグにも入るサイズが人気。
ピアス・イヤリング
(コスチュームジュエリー)
6万円 〜 12万円 顔まわりを華やかに演出。
ブランドロゴが分かりやすく映える。
スカーフ・ツイリー 3万円 〜 7万円 アレンジ自在で服の印象を変えられる。
アートとしてコレクションする楽しみも。

4. 人気ラグジュアリーファッションブランドの歴史と魅力

ハイブランドのアイテムを持つということは、そのブランドが歩んできた「物語」を共有することでもあります。
ただ「高いから」「有名だから」という理由だけでなく、ブランドの背景にある歴史や哲学を知ることで、愛着はさらに深まります。
ここでは、ハイブランド入門として絶対に押さえておきたい、代表的な4つのブランドをご紹介します。

HERMÈS(エルメス):職人技の頂点

1837年にパリで高級馬具工房として創業したエルメス。
その最大の特徴は、一切の妥協を許さない職人気質にあります。代表作である「バーキン」や「ケリー」は、一人の職人が最初から最後まで責任を持って製作することで知られています。
「エルメスの革を見たら、他の革は使えなくなる」と言われるほど、素材のクオリティは世界最高峰。
富や名声の象徴としてだけでなく、「本質を知る大人が最後に辿り着くブランド」として、別格の存在感を放っています。

CHANEL(シャネル):自立した女性の象徴

「古い価値観にとらわれない、自由で自立した女性」をコンセプトに、ガブリエル・シャネル(ココ・シャネル)が創業。
かつて喪服の色だった黒をファッションの色に変えた「リトル・ブラック・ドレス」や、肩にかけて両手を自由に使えるようにした「ショルダーバッグ」など、ファッションを通じて女性の社会進出を後押ししてきました。
ツイードのジャケットや、キルティング加工のバッグ「マトラッセ」は、時代を超えて女性の憧れであり続けています。
シャネルを持つことは、単におしゃれをするだけでなく、その「強くて美しい精神」を纏うことと同義なのです。

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン):旅する喜び

1854年、世界初の旅行鞄専門店として創業。トランク作りから始まったブランドだけあって、その「耐久性」と「実用性」は折り紙付きです。
日本の家紋からインスピレーションを得たと言われる「モノグラム・キャンバス」は、水や傷に強く、何十年使ってもへこたれない強さを持っています。
常に時代の最先端を行くデザイナーとのコラボレーションも精力的で、伝統を守りながらも革新を続ける姿勢が、幅広い世代から支持されています。
初めてのハイブランドとして、最も失敗が少なく、長く付き合えるブランドの一つです。

GUCCI(グッチ):伝統とトレンドの融合

イタリア・フィレンツェで創業したグッチは、馬具由来の「ホースビット」や、緑と赤の「ウェブストライプ」など、アイコニックなデザインが特徴です。
クラシカルで上品なデザインがありながら、近年のコレクションではストリート要素やレトロな雰囲気を大胆に取り入れ、若い世代を中心に爆発的な人気を博しています。
「GGマーモント」や「ジャッキー」など、豊富なバッグのラインナップがあり、比較的レザーアイテムの中では手が届きやすい価格帯のものがあるのも魅力です。

各ブランドの「顔」とも言える代表的なバッグを一覧にしました。

ブランド名 代表的なアイコンバッグ ブランドのキーワード
HERMÈS バーキン、ケリー、ピコタン 最高品質、職人技、エレガンス
CHANEL マトラッセ(クラシック ハンドバッグ) 自立、自由、スタイル
LOUIS VUITTON スピーディ、ネヴァーフル、アルマ 旅、耐久性、革新
GUCCI GGマーモント、バンブー 1947 イタリアンクラフト、折衷主義

参考ページ:ファッションブランドの魅力を知る10のストーリー|一着に秘められた物語

5. アウトレットでお得に購入する際の注意点

ハイブランドに憧れるけれど、定価ではどうしても手が出ない…そんな時に頭に浮かぶのが「アウトレット」の存在です。
御殿場や木更津などのプレミアム・アウトレットに行けば、憧れのブランドショップが並び、定価の30%〜50%オフ、時にはそれ以上の割引率で購入することができます。
しかし、安いには安いなりの理由があります。
アウトレットで賢く買い物をするためには、その仕組みと注意点を正しく理解しておく必要があります。

「アウトレット専用商品」の存在を知る

実は、アウトレットに並んでいる商品には、大きく分けて2種類あります。

  1. 正規店の売れ残り(キャリーオーバー):シーズンの終わった商品や、廃盤になったモデル。
  2. アウトレット専用商品(MDO):最初からアウトレットで安く売るために作られた商品。

私たちがイメージする「掘り出し物」は前者の「正規店の売れ残り」ですが、実際には後者の「専用商品」が多く並んでいるブランドもあります。
専用商品は、コストを抑えるために革の質を落としたり、ロゴの金具を簡素化したり、縫製工程を減らしたりしています。
もちろんブランドの基準はクリアしているので粗悪品ではありませんが、正規店のものと同じクオリティを期待していると、「あれ?思ったより質感が…」とガッカリしてしまうことも。
店員さんに「これはアウトレット用に作られたものですか?」と素直に聞いてみるのも、失敗を防ぐ一つの方法です。

「B級品」は検品を入念に

中には、小さな傷や汚れ、縫製のほつれなどがある「B級品」が並んでいることもあります。
これらは大幅に値引きされていることが多く、傷の場所が目立たない底面や内側であれば、非常にお買い得です。
ただし、購入後の返品・交換は原則できないため、自分の目で入念にチェックすることが不可欠です。
「ファスナーの動きはスムーズか」「コバ(革の断面)の塗りは剥げていないか」「金具に曇りはないか」など、細かい部分まで確認し、納得した上で購入しましょう。

「定番のアイコンバッグ」はほぼない

残念ながら、ルイ・ヴィトンやシャネル、エルメスといった超一流ブランドは、ブランド価値を維持するためにアウトレットモールには出店していません(一部のグループブランドを除く)。
また、グッチやプラダなど出店しているブランドであっても、黒の定番バッグや人気の新作がアウトレットに流れてくることは稀です。
アウトレットで狙うべきは、奇抜な色のシーズンものや、流行のデザインを取り入れたアイテムです。
「定番を安く買いたい」という目的で行くと期待外れになることが多いので、「出会いがあればラッキー」くらいの宝探し感覚で行くのが、アウトレットを楽しむコツと言えるでしょう。

6. 長く使うための、メンテナンスと保管方法

「ハイブランドのバッグを買ったけれど、もったいなくて箱に入れたままにしている」
実はこれ、革製品にとって最も良くない保管方法の一つです。日本の高温多湿な気候において、密閉された箱の中はカビの温床になりやすいからです。
せっかく手に入れた一生モノのアイテムですから、正しいケアをして、親から子へと受け継げるくらい良い状態を保ちたいものです。
ここでは、自宅でできる日常のメンテナンスと、プロに任せるべき修理の境界線について解説します。

「使った当日」のケアが寿命を決める

バッグや財布を使った日、帰宅してそのまま床やソファにポンと置いていませんか?
革製品は人間の肌と同じで、乾燥や汚れに敏感です。一日外気にさらされたバッグには、目に見えない埃や排気ガスの汚れが付着しています。
習慣にしたいのは、帰宅後の「ブラッシング」と「乾拭き」です。
馬毛などの柔らかいブラシでサッと表面の埃を払い、柔らかい布(着なくなったコットンのTシャツでも代用可)で乾拭きをする。
たったこれだけの作業で、革の毛穴に汚れが詰まるのを防ぎ、美しい艶を長く保つことができます。
もし雨に濡れてしまった場合は、絶対にドライヤーで乾かしてはいけません。熱で革が硬化したり変形したりする原因になります。すぐに乾いた布で水分を押し取るように拭き取り、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。

型崩れとカビを防ぐ「保管の鉄則」

しばらく使わないバッグを保管する際、最も重要なのは「通気性」と「詰め物」です。
購入時についてくる不織布の袋(保存袋)は通気性が良いので保管に適していますが、箱は湿気がこもるため、長期保管には向きません。
また、バッグの中に何も入れずに立てておくと、革自身の重みで「型崩れ」が起きてしまいます。
これを防ぐために、タオルや丸めた紙(インク移りを避けるため新聞紙はNG)を詰め物(あんこ)として中に入れ、形を整えてから保存袋に入れましょう。
クローゼットの中は湿気が溜まりやすいので、定期的に扉を開けて換気をするか、革製品用の乾燥剤を一緒に置いておくのがベストです。

プロに頼るべきタイミング

どんなに丁寧に扱っていても、長く使っていれば角が擦れたり、ファスナーの動きが悪くなったりします。
そんな時は、自己流で直そうとせず、早めにプロの修理専門店やブランドのカスタマーサポートに相談しましょう。
特に、市販の革用クリームや補色剤は、選び方を間違えるとシミになったり、ブランドでの正規修理が受けられなくなったりするリスクがあります。
「持ち手のコバ(断面の塗り)が割れてきた」「内側がベタついてきた」といった症状は、プロの手にかかれば新品同様に蘇ることが多いです。
メンテナンス費用はかかりますが、買い換えるよりはずっと安く済みますし、愛着のあるアイテムを使い続ける喜びはプライスレスです。

素材ごとの基本的なお手入れ方法をまとめました。

素材の種類 特徴 日常のお手入れ
スムースレザー
(カーフなど)
表面が滑らかで傷つきやすい。
水に弱い。
こまめな乾拭き。
専用クリームで保湿(頻度は少なめに)。
型押しレザー
(グレインレザー)
凹凸があり傷が目立ちにくい。
比較的丈夫。
溝に埃が溜まりやすいのでブラッシング重点。
汚れたら固く絞った布で拭く。
キャンバス・ナイロン 軽くて丈夫。
汚れが染み込みやすい。
使用前に防水スプレーをかける。
汚れは中性洗剤を薄めた布で叩き出す。

参考:自分に似合うファッションブランドの見つけ方!もう買い物で失敗しない完全ガイド

7. 中古(リユース)市場で賢く探すテクニック

「廃盤になったあのモデルが欲しい」「定価では手が出ないけれど、憧れのブランドを持ちたい」
そんな時に頼りになるのが、中古(リユース)市場です。
かつては「中古=使い古し」というイメージがありましたが、現在は日本のリユースショップの品質管理レベルが世界的に高く評価されており、新品同様の「新古品」や、味のある「ヴィンテージ品」が手に入る宝の山となっています。
ただし、偽物(コピー品)のリスクを避けるためにも、正しい知識を持ってショップを選ぶことが不可欠です。

信頼できるショップの条件とは

フリマアプリ(メルカリやラクマなど)での個人間取引は、手軽で安価な反面、偽物を掴まされるリスクやトラブル時の対応が難しいというデメリットがあります。
高額なハイブランド品を購入する場合は、実店舗を持つ大手リユースショップや、真贋鑑定(本物かどうかの判定)の専門家がいるお店を利用するのが鉄則です。
一つの目安になるのが、「AACD(日本流通自主管理協会)」への加盟有無です。
これは、並行輸入品市場での偽造品や不正商品の流通防止を目的とした団体で、ここに加盟しているショップは厳しい基準で商品を管理しています。
サイトの会社概要や店舗のレジ付近に、AACDの会員マークがあるか確認してみましょう。

商品ランクの「S」「A」「B」を読み解く

中古ショップでは、商品の状態をアルファベットでランク付けしています。
一般的に以下のような基準になっています。

  • N / Sランク:新品、または未使用品。展示品などで微細な傷がある場合も含む。定価より少し安い程度。
  • Aランク:使用感が少なく、目立つ傷がない美品。自分用ならこのレベルが最もコスパが良い。
  • Bランク:日常的な使用感(角擦れや小傷)がある良品。気兼ねなく使いたい人向け。
  • Cランク:目立つ傷や汚れ、修理が必要な箇所がある。

初心者が狙うべきは、「Aランク」または「ABランク」です。
これらはパッと見では新品と変わらない美しさであることが多く、それでいて定価の半額以下になっていることも珍しくありません。
ネット通販で購入する場合は、ランクだけでなく、掲載されている写真(特に角、持ち手、内側)を拡大して隅々までチェックし、少しでも気になる点があれば店に問い合わせる慎重さが必要です。

ヴィンテージならではの魅力

中古市場のもう一つの醍醐味は、現行品にはないデザインに出会えることです。
例えば、シャネルの20年前のアクセサリーや、セリーヌの「マカダム柄(現在のトリオンフキャンバスの原型)」などは、レトロな雰囲気が逆におしゃれだとして、若い世代を中心に価格が高騰しています。
これらは「オールドグッチ」「オールドセリーヌ」などと呼ばれ、他人と被らない個性を演出できるアイテムとして人気です。
「古い=価値がない」ではなく「古い=希少な歴史」と捉えることで、ハイブランドの楽しみ方は無限に広がります。

中古購入時のチェックリスト


  • 「匂い」の確認:ネットでは分からないのがタバコや香水、カビの匂い。実店舗以外では「匂いの有無」を質問欄で確認しましょう。

  • 付属品の有無:ショルダーストラップや保存袋、ギャランティカード(保証書)があるか。特にストラップの欠品は使い勝手に影響します。

  • 返品ポリシー:「イメージ違いでの返品不可」が多いため、万が一偽物だった場合の返金保証があるかは絶対条件です。

付随記事:ファッションブランド選びで失敗しないためのポイント

8. 自分へのご褒美に。年代別おすすめアイテム

ハイブランドは、ライフステージに合わせて選ぶアイテムを変えていくのも楽しみの一つです。
20代のうちは背伸びをして買ったアイテムが、30代、40代と年齢を重ねるにつれて自分のスタイルに馴染んでいく過程は、とても感慨深いものです。
ここでは、それぞれの年代において「持っていて損はない」「自分を格上げしてくれる」おすすめのアイテムを提案します。

20代:長く愛せる「小物」と「エントリーバッグ」

社会人になり、自分のお給料で初めてハイブランドを買う20代。
いきなり数十万円のバッグを買うのも良いですが、まずは毎日使える「上質な財布」や「カードケース」から入るのがおすすめです。
また、バッグなら、キャンバス素材やミニサイズのショルダーバッグなど、比較的カジュアルで価格も抑えめなラインが似合います。
例えば、ロエベの「バスケットバッグ」や、セリーヌの「トリオンフ キャンバス」などは、デニムなどのラフなスタイルにも合わせやすく、20代のフレッシュな雰囲気にぴったりです。
無理をしすぎず、「今の自分が持っていても違和感がないか」を基準に選びましょう。

30代:ステータスとなる「アイコンバッグ」と「ジュエリー」

仕事での責任が増し、結婚や出産などライフイベントも多い30代。
この時期には、冠婚葬祭や子供の学校行事、夫との食事会など、きちんとした場に出る機会が増えます。
そこで持っておきたいのが、各ブランドの顔となる「アイコンバッグ」です。
ルイ・ヴィトンの「カプシーヌ」や、フェンディの「ピーカブー」など、トレンドに左右されないクラシックな形は、どんなシーンでもあなたを上品に見せてくれます。
また、ヴァンクリーフ&アーペルの「アルハンブラ」や、カルティエの「トリニティ」など、一目でそれと分かるジュエリーを少しずつ集め始めるのも、30代の楽しみ方です。

40代〜:一生モノの「時計」と「プレタポルテ」

自分のスタイルが確立され、本物の価値を知る40代以降。
バッグやジュエリーが一通り揃ったら、次は「高級時計」に目を向けてみてはいかがでしょうか。
ロレックスやカルティエの時計は、単なる時間を確認する道具ではなく、ジュエリー以上の存在感を放つブレスレットであり、資産でもあります。
また、これまではバッグばかりに目が行きがちだったハイブランドの「プレタポルテ(既製服)」に挑戦するのも素敵です。
マックスマーラのコートや、シャネルのツイードジャケットなど、袖を通した瞬間にシルエットの美しさに感動するような服は、大人の女性だけが着こなせる究極の贅沢です。

年代 おすすめアイテム例 選ぶ視点
20代 ロエベ(かごバッグ)
プラダ(ナイロンバッグ)
各ブランドのミニ財布
カジュアルに使えるもの。
ブランドのロゴを楽しめるもの。
30代 セリーヌ(ラゲージ)
フェンディ(ピーカブー)
カルティエ(リング)
母としても女性としても使える汎用性。
流行り廃りのない定番。
40代〜 エルメス(ガーデンパーティ)
シャネル(ジャケット)
ロレックス(時計)
素材の良さが際立つもの。
娘に譲れる資産価値のあるもの。

9. 世界観がわかる、各ファッションブランドのアイコン的存在

ブランドにはそれぞれ、その世界観を体現する「ミューズ(女神)」や、歴史を変えたデザイナーが存在します。
「このブランドは誰のために作られたのか」「誰が愛用していたのか」を知ると、店頭に並ぶアイテムがより一層輝いて見えてきます。
単なる商品知識だけでなく、その背後にあるストーリーを知ることで、あなたとブランドとの距離はぐっと縮まるはずです。

オードリー・ヘプバーンとジバンシィ

映画『ティファニーで朝食を』で有名な黒いドレス。
あれをデザインしたのは、ユベール・ド・ジバンシィです。オードリー・ヘプバーンは生涯を通じてジバンシィの服を愛し、公私ともに彼と深い友情を築きました。
ジバンシィのエレガントで洗練されたスタイルは、オードリーというミューズがいたからこそ完成されたと言っても過言ではありません。
今でもジバンシィのアイテムには、彼女のような「知的で凛とした美しさ」が息づいています。

ジェーン・バーキンとエルメス

世界で最も有名なバッグ「バーキン」の誕生秘話をご存知でしょうか。
1984年、飛行機でたまたま隣り合わせたエルメスの会長と、イギリスの女優ジェーン・バーキン。
彼女が籠の中身をぶちまけてしまったのを見て、会長が「荷物がたくさん入って、中身がこぼれないバッグを作ってあげよう」と提案したのがきっかけです。
当時のジェーン・バーキンは、Tシャツにデニムというラフなスタイルで、バーキンをボロボロになるまで使い込んでいました。
このエピソードは、エルメスが決して「飾って眺めるためのバッグ」ではなく、「日常を豊かにするための実用的な道具」を作っていることを象徴しています。

現代のアンバサダーたちの影響力

近年では、K-POPアイドルやハリウッド女優がブランドの「グローバルアンバサダー」を務めることが一般的になりました。
BLACKPINKのメンバーがシャネルやディオール、セリーヌの顔となり、彼女たちがSNSで紹介したバッグが即完売するという現象も起きています。
しかし、彼女たちは単なる広告塔ではありません。
クリエイティブ・ディレクター(デザイナー)は、彼女たちの若々しいエネルギーや独自のスタイルにインスピレーションを受け、新しいコレクションを発表しています
憧れのスターが持っているのを見て「素敵!」と思う直感も、ハイブランドの入り口としては立派な動機です。

10. 知っておきたい、主要ブランドの序列と特徴

最後に、少し現実的なお話をしましょう。
ファッション業界には明確な「格付け」のようなものは存在しませんが、ブランドごとに「得意分野」や「価格帯による立ち位置」の違いは確実に存在します。
これを知っておくと、自分の予算や目的に合ったブランドが探しやすくなります。
あくまで一般的な認識ですが、ブランド選びの指針として参考にしてください。

別格の存在「エルメス」

ラグジュアリーブランドの中でも、頭一つ抜けた存在とされるのがエルメスです。
価格帯、入手の難易度、そしてリセールバリューにおいて、他の追随を許しません。
特にレザー製品に関しては世界最高峰であり、エルメスを持つことは「上がりのブランドに到達した」という一種の到達点(ゴール)を意味することもあります。
流行を追うのではなく、普遍的な価値を求める人にとっての終着駅と言えるでしょう。

歴史ある「3大バッグブランド」

エルメスに次いで、バッグの分野で圧倒的な地位を築いているのが、ルイ・ヴィトン、シャネルです。
(※定義によってはこれにゴヤールやデルヴォーが入ることもあります)
これらのブランドは、歴史的背景がしっかりしており、定番モデルの知名度が世界中で抜群に高いのが特徴です。
「誰が見ても良いものだと分かる」という認知度は、持つ人に安心感とステータスを与えてくれます。
初めてのハイブランドとして選ぶなら、このゾーンのブランドが最も失敗が少なく、満足度が高いでしょう。

トレンドを牽引する「モード系ブランド」

グッチ、プラダ、バレンシアガ、サンローラン、セリーヌ、ロエベなどは、毎シーズンのトレンドを牽引する存在です。
デザイナーが変わることでブランドの雰囲気がガラッと変わることもあり、常に新鮮な驚きを与えてくれます。
「伝統」よりも「今っぽさ」や「デザイン性」を重視したいなら、これらのブランドから選ぶのが正解です。
レザーだけでなく、ナイロンやキャンバスなど多様な素材を扱っており、比較的購入しやすい価格帯のアイテムも豊富に揃っています。

自分に合うブランドを見極める3つの視点


  • 耐久性重視なら:ルイ・ヴィトン(キャンバス)、エルメス、プラダ(ナイロン)

  • エレガンス・女性らしさ重視なら:シャネル、ディオール、フェンディ

  • シンプル・洗練重視なら:セリーヌ、ロエベ、ボッテガ・ヴェネタ

あなただけの名品と出会うために

ハイブランドの世界は、知れば知るほど奥深く、そして楽しいものです。
それは単に「高い物を買う」という行為ではなく、長い歴史の中で磨かれてきた職人技や美意識に触れ、それを自分の人生に取り入れるという体験そのものです。
初めて手に入れたバッグの重み、革の香り、そして鏡の前でそれを合わせた時の高揚感。
それらはきっと、あなたの日常を少しだけ特別なものに変え、自分自身の背中を押してくれる強力なパートナーとなるはずです。

この記事を読み終えたら、まずは気になったブランドの公式サイトを覗いてみたり、勇気を出して店舗に足を運んでみたりしてください。
画面越しで見るのと、実物に触れるのとでは、受ける印象が全く違います。
「まだ買う決心がついていない」としても大丈夫です。店員さんは商品を見てくれることを喜んでくれます。
焦らず、迷いながらで構いません。あなたが心から「これだ!」と思える運命の一点と出会えることを、心から応援しています。

ハイブランド選びに関するよくある質問

Q. 並行輸入品と正規輸入品の違いは何ですか?

A. 輸入ルートが違うだけで、商品は同じ「本物」です。

正規店を通さず、海外のバイヤーなどが買い付けて輸入したものが並行輸入品です。為替の影響で安く買えるメリットがありますが、ブランドによっては紙袋がつかなかったり、一部のアフターサービスが制限されたりする場合があります。

Q. ギャランティカード(保証書)は捨ててもいいですか?

A. 絶対に捨てずに、大切に保管してください。

修理を受ける際に必要なだけでなく、将来手放す(売却する)際に、カードの有無で査定額が数万円変わることもあります。箱や保存袋と一緒に保管するのがベストです。

Q. ハイブランドのバッグは雨の日に使っても大丈夫ですか?

A. 基本的には避けるのが無難です。特にヌメ革は注意が必要です。

どうしても使う場合は、事前に革用の防水スプレーをかけて保護しましょう。ルイ・ヴィトンのモノグラムやダミエ(キャンバス地)や、プラダのナイロンなどは比較的雨に強い素材です。

Q. 最初の一つにおすすめの色は、やっぱり黒ですか?

A. 迷ったら黒が最も汎用性が高く、失敗しません。

汚れが目立ちにくく、冠婚葬祭やビジネスにも使えるため、登場回数が多くなります。もし黒が重いと感じるなら、グレージュやキャメルなどのニュアンスカラーも合わせやすくておすすめです。

関連記事:未来のファッションブランドはどうなる?テクノロジーとサステナビリティが鍵