【2025年最新版】自分に本当に似合うファッションブランドの見つけ方!もう服選びで迷わない

クローゼットには服が溢れているのに、鏡の前で「今日、着ていく服がない…」と途方に暮れる。そんな経験はありませんか? 私自身、長年ファッションに関する記事を執筆してきましたが、この悩みの根源は「服の数」ではなく、「自分に似合う服の“軸”」を知らないことにあると痛感しています。

流行やインフルエンサーの影響だけで服を選ぶと、自分の好みやライフスタイルに合わず、結局着なくなる可能性が高くなります。私自身、20代の頃はトレンドに振り回され、「買ったはいいけど一度も着なかった服」の山を築いた苦い経験があります。

しかし、「自分だけの地図」を作る方法、つまり「自分に本当に似合うブランド」を見つけるための自己分析法を知ってからは、服選びが失敗から「投資」へと変わりました。ここでは、もう服選びで迷わないために、ブランドの系統理解から具体的な自己分析法、さらには試着のプロの視点まで、私の経験も交えながら徹底的に解説していきます。

1. ファッションブランドの系統とジャンルを理解する

自分に合うブランドを探す旅の第一歩は、まず「ファッションの世界」の全体像を把握することです。「ブランド」と一口に言っても、それぞれが目指す方向性(系統)は全く異なります。

例えば、あなたは「きれいめ」と「コンサバ(コンサバティブ)」の違いを明確に説明できますか? 私も駆け出しの頃は混同していましたが、これらは似て非なるものです。「きれいめ」がトレンドを取り入れつつ上品さ(清潔感)を目指すスタイルであるのに対し、「コンサバ」はより保守的・伝統的で、TPO(特にオフィスや学校行事)を重視した好感度の高いスタイルを指します。目指す方向性が違えば、当然、提案される服のデザイン、色使い、素材も変わってきます。

この系統(ファッションのスタイルやジャンル)を理解しないままブランドを探し始めると、「カジュアルな服を探しているのに、コンサバティブ(保守的)なブランドばかり見ていた」といった非効率な時間の使い方が発生します。

まずは、自身が求める主なファッションスタイルとジャンルを把握することが重要です。

系統・ジャンル主な特徴とキーワード代表的なシーン
カジュアルリラックス感、機能性、動きやすさ。デニム、Tシャツ、スニーカー、パーカーが基本。休日、アウトドア、普段着、友人とのカフェ
きれいめ清潔感、上品さ、シンプルさ。トレンドを程よくMIX。ブラウス、テーパードパンツ、パンプス。オフィスカジュアル、デート、女子会
コンサバ(保守的)TPO重視、好感度、伝統的。アンサンブルニット、膝丈スカート、セットアップ。トレンド感は薄め。フォーマルなオフィス、学校行事、会食
モード個性的、前衛的、デザイン性が高い。モノトーン、アシンメトリー、独特なシルエット。お洒落をしたい日、イベント、自己表現
フェミニン・ガーリー女性らしさ、柔らかさ、甘さ。フリル、レース、花柄、パステルカラー、シフォン素材。デート、女子会、特別な日のディナー
ストリート音楽やアート、スケーターカルチャーが背景。オーバーサイズ、ロゴ、キャップ、スニーカー。休日、ライブ、アクティブなシーン
トラッド(伝統的)アメリカやイギリスの伝統的な学生スタイルがベース。ジャケット、チェック柄、ローファー。オン・オフ問わず、知的な印象を与えたい時

もちろん、これらは明確に分かれているわけではなく、多くのブランドは「きれいめカジュアル」「モードストリート」のように、複数の要素を組み合わせて独自の個性を打ち出しています。まずは自分が「どの系統を軸にしたいか」をぼんやりとでも決めることが、効率的なブランド探しの第一歩です。

関連記事:AIと共創する未来。2025年以降の、ファッションブランドの進化予測

2. 自分のスタイルに合うブランドを見つける自己分析法

地図を手に入れたら、次は「現在地」と「目的地」を明確にする番です。これが「自己分析」です。このステップを飛ばして「人気ブランド」に飛びつくと、必ず失敗します。なぜなら、あなたに似合う服は、あなたの「外側(流行)」ではなく、あなたの「内側(ライフスタイルや価値観)」によって決まるからです。

私自身、この自己分析を徹底するようになってから、無駄な買い物が劇的に減りました。ここでは、私が実際に行っている3つのステップを紹介します。

ステップ1:ワードローブの「棚卸し」で現実を知る
まず、クローゼットの中にある服をすべて出し、「一軍(ここ3ヶ月で2回以上着た服)」と「二軍(それ以外)」に分けてみてください。驚くほど「二軍」が多いことに気づくはずです。私の場合、かつては8割が二軍でした。重要なのは「一軍」の服です。それこそが、あなたの「現実の好み」と「現実のライフスタイル」が選んだ、紛れもない「正解」です。

  • なぜ、その服をよく着るのですか?
    (例:「着心地が良い」「手入れが楽」「スタイルが良く見える」「TPOに合う」)
  • それらの服に共通する「色」「形」「素材」は何ですか?
    (例:「ネイビーが多い」「ストレッチが効いている」「綿100%」)

ステップ2:「理想」を言語化する
次に、InstagramやPinterest、雑誌などで「素敵だな」と保存したコーディネートを眺めてみましょう。ただ「素敵」で終わらせず、「なぜ」素敵だと感じたのかを具体的に言語化します。

(NG例)「お洒落だから」

(OK例)「この“白とベージュの色の組み合わせ”が上品で好き」「この“パンツのゆるっとしたシルエット”が理想」「この“素材の上質な光沢感”に惹かれる」

ステップ3:「ライフスタイル」の割合を出す
あなたの一週間(あるいは一ヶ月)の時間の使い方を、円グラフにしてみてください。

  • 仕事(デスクワークか、外回りか)
  • 家で過ごす時間
  • 友人との時間(カフェ、飲み会)
  • 趣味や運動の時間
  • 特別な日(デート、オケージョン)

例えば、「仕事(オフィスカジュアル)が60%、家が30%、友人との時間10%」なら、あなたが最も投資すべきは「オフィスカジュアル」と「上質なルームウェア」です。この割合を無視して、10%の「特別な日」のための服ばかり買っていても、クローゼットは永遠に満たされません。

これらの分析結果を、以下のようなワークシートにまとめてみましょう。

分析項目あなたの分析結果(例)導き出される「探すべきブランド」の条件
現実(一軍の共通点)・色はネイビー、白、グレーが多い
・洗濯機で洗える
・着ていて疲れない(ストレッチ素材)
機能性が高く、イージーケア
ベーシックカラーが得意
理想(保存した画像)・シンプルだが、シルエットが綺麗
・上質な素材感(カシミヤ、シルク)
・程よいトレンド感
ミニマルで、カッティングや素材にこだわる
「きれいめ」と「ベーシック」の中間
生活(時間の割合)・仕事(内勤・オフィスカジュアル): 60%
・休日(家・近所): 30%
・お出かけ: 10%
オン・オフ兼用(On/Off)できる服が多い
リラックスウェアにも手を抜かない

この「探すべきブランドの条件」こそが、あなたの「スタイル軸」です。この軸を持って初めて、次のステップ(年代別・価格帯別)の絞り込みが意味を持ちます。

3. 年代別(20代・30代・40代)おすすめブランド

自己分析ができたら、次は年代というフィルターをかけてみましょう。ただし、ここで非常に重要なことをお伝えします。「〇〇代だからこのブランド」という選び方は、半分正解で、半分間違いです。

なぜなら、年齢そのものよりも、年齢と共に変化する「ライフスタイル」「TPO」「体型」「金銭感覚」の方が、服選びにおいてはよほど重要だからです。20代でも落ち着いた服が必要な職業の人はいますし、40代でもアクティブでカジュアルな服が中心の人もいます。
(※特定のブランド名は、頻繁に入れ替わるため、ここではあえて「タイプ」として紹介します)

年代別のおすすめブランド「タイプ」と、その選び方のポイントを解説します。

20代:冒険と発見の時期。「失敗」を恐れず「好き」の軸を築く
特徴: トレンドに最も敏感。予算は限られているが、新しいスタイルに挑戦する意欲が高い。通学、アルバ-イト、就職活動、友人との交流など、シーンが多様化し始める。
私からのアドバイス: この時期は、プチプラブランド(H2-4参照)も積極的に活用し、とにかく「試着」と「失敗」の数をこなすことが財産になります。私自身、20代の頃はモード系、ストリート系、フェミニン系とあらゆるジャンルに手を出し、クローゼットはカオスでしたが、その時の「似合わなかった」という経験が、「自分はVネックよりクルーネックの方が似合う」といった具体的な「似合う軸」の発見に繋がりました。
おすすめのタイプ: 高速トレンド型プチプラ、ベーシックカジュアル(ファストファッション)、韓国ファッション

30代:質とTPOへの目覚め。「自分らしさ」と「好感度」の両立
特徴: 仕事での責任、結婚、出産など、ライフステージが大きく変化する時期。「自分らしさ」を保ちつつ、オフィス、保護者会、休日の家族時間など、TPOに合わせた「品格」も求められるようになります。「安かろう悪かろう」では満足できなくなり、素材やカッティングの「質」に目が行き始めます。
私からのアドバイス: 20代と同じ感覚で服を選ぶと、「なんだかチープに見える」「無理をしている感じがする」という壁にぶつかるのがこの時期です。「量より質」へシフトし、「このブランドなら間違いない」という、信頼できる数少ないブランドを見つけ始めるべき時。
◎おすすめのタイプ: きれいめオフィスカジュアル、大人カジュアル(セレクトショップ系)、上質ベーシック(素材こだわり系)

40代以降:洗練と心地よさの追求。「似合う」と「好き」の再構築
特徴: 体型の変化(「今まで似合っていたものが似合わない」現象)を実感し始め、ファッションの迷子になる人も。一方で、自分に必要なものが明確になり、トレンドを追いかけるよりも、「いかに自分を美しく見せてくれるか」「いかに心地よくいられるか」が最重要課題となります。
私からのアドバイス: この年代は、ブランドの「知名度」や「トレンド」から解放され、最も自由にファッションを楽しめる時期でもあります。無理に若作りする必要も、地味にする必要もありません。大切なのは「清潔感」と「上質な素材感」。そして、自分の体型を熟知し、欠点をカバーしつつ長所を伸ばしてくれる「パターン(型紙)の美しいブランド」を見つけることです。
おすすめのタイプ: 上質ベーシック(素材こだわり系)、デザイナーズブランド(パターン重視)、コンサバ(品格重視)

年代ファッションの優先順位(例)陥りやすい罠
20代1. トレンド感
2. 価格(安さ)
3. 周囲からの共感
トレンドを追いすぎて「自分軸」を見失う。「安物買いの銭失い」になる。
30代1. TPO(好感度)
2. 品質・素材感
3. 自分らしさ
「失敗したくない」意識から、無難で地味な服(守り)ばかりになる。
40代以降1. 着心地・心地よさ
2. 体型カバー力・品質
3. 清潔感・品格
体型変化を隠すことばかり考え、野暮ったくなる。あるいは、過去の「似合う」に固執する。

4. 予算内で賢く選ぶ!価格帯別ブランドガイド

ファッションは、予算とのバランスが非常に重要です。自己分析で「上質な素材」を求めていても、予算が合わなければ買い続けることはできません。無理をして破綻しては本末転倒です。

賢い服選びとは、価格帯ごとの「役割」を理解し、自分の予算内でどう「ポートフォリオ」を組むかを考えることです。私自身は、日々の業務で「選択と集中」という言葉を使いますが、これはファッション予算にもそのまま当てはまります。すべてを高級ブランドで揃える必要も、すべてをファストファッションで済ませる必要もありません。

ここでは、価格帯(主にトップスの平均価格)でブランドを分類し、それぞれの「賢い付き合い方」を提案します。

  • ファストファッション(1,000円〜4,000円台)
    特徴: 圧倒的な低価格、トレンドの反映スピードが速い、ベーシックアイテムの宝庫。
    賢い付き合い方:
    「消耗品」と割り切る: ベーシックなTシャツ、インナー、靴下など、頻繁に買い替えるもの。
    「トレンドのお試し」に使う: その年限りの流行色やデザインを、試着感覚で取り入れる。私からのアドバイス: 私もインナーやベーシックなTシャツは、この価格帯のブランドを愛用しています。ただし、ここで「主役」のジャケットやコートを買うのは慎重になります。素材や縫製の差が、大人の品格に直結しやすいからです。

  • プチプラ〜中価格帯(4,000円〜10,000円台)
    特徴: 日本の多くのセレクトショップオリジナルや、商業ビルに入っているブランドがこの層。トレンド感と品質のバランスが最も良い「激戦区」。
    賢い付き合い方:
    ワードローブの「主軸」にする: 最も着用頻度が高くなる、トップスやボトムスの中心。「自分軸」を反映する: H2-2で分析した「自分のスタイル軸」に合うブランドを、この価格帯から探すのが最も効率的です。
    私からのアドバイス: 私のクローゼットの7割は、この価格帯の服で構成されています。「安すぎず、高すぎず、程よくお洒落」という、日本の働く女性のリアルなニーズに応えてくれるブランドが揃っています。

  • 中〜高価格帯(10,000円〜30,000円台)
    特徴: 国内のデザイナーズブランド、上質な素材にこだわるブランド、インポート(輸入品)ブランドなど。
    賢い付き合い方:
    「投資」アイテムとして買う: コート、ジャケット、上質なニット、靴、バッグなど、5年、10年と長く使うことを前提としたアイテム。
    「ここぞ」の一着に: ブランドの世界観が色濃く出た、自分を高揚させてくれる「勝負服」。私からのアドバイス: この価格帯の服を買う時は、「H2-7 試着の3ポイント」と「H2-10 手持ちの服との相性」を、普段の3倍厳しくチェックします。衝動買いは絶対に避け、「この投資は、5年後の自分をハッピーにするか?」と自問自答します。

価格帯予算ポートフォリオ(私の例)主な役割とアイテム
ファストファッション20%補充・消耗品:インナー、Tシャツ、靴下、トレンドお試し
中価格帯60%主軸・日常:トップス、ボトムス、オフィスカジュアル
中〜高価格帯20%投資・資産:アウター、靴、バッグ、上質ニット

関連記事はこちら:自分らしさを引き出すファッションブランドの選び方

5. 人気ファッションブランドのコンセプトを徹底比較

価格やデザインだけでブランドを選んでいると、いつか必ず「テイストのズレ」に悩まされます。なぜなら、全てのブランドには「コンセプト(理念)」があり、服はそのコンセプトを表現するための手段に過ぎないからです。

以前、デザインがとても気に入って、あるブランドのジャケットを買ったことがあるのですが、どうにも手持ちの服(シンプルでベーシックな服)と合いませんでした。それもそのはず、後で調べると、そのブランドのコンセプトは「反骨精神とロックカルチャー」であり、私のワードローブの中心である「上質な日常着」とは、根本的な「思想」が水と油だったのです。

ブランドのコンセプトを知ることは、その服が持つ「魂」を知ることです。あなたは、その魂に共感できるでしょうか?

例えば、似たような「シンプルな白Tシャツ」を作っていても、ブランドによって背景にあるコンセプト(=Tシャツに込めた想い)は全く異なります。

ブランドのタイプ(仮)コンセプト(理念)の例白Tシャツに反映される特徴
Aブランド(機能・低価格)「究極のベーシックと機能性」
あらゆる人の生活を豊かにする服(LifeWear)の追求。
高機能素材(速乾性など)。圧倒的な低価格。万人受けするシルエット。耐久性。
Bブランド(倫理・サステナブル)「サステナビリティと透明性」
環境と生産者に配慮したものづくり。
オーガニックコットン使用。生産背景の明示。シンプルでタイムレスなデザイン。
Cブランド(職人技・素材)「伝統的職人技と革新」
世界最高級の素材と、完璧なカッティングへのこだわり。
最高級のコットン(スビン、ギザなど)。体に吸い付くような立体裁断。1枚で主役になる存在感。高価。
Dブランド(トレンド・デザイン)「時代の空気感をまとう」
今、最も旬なデザインとシルエットの提案。
オーバーサイズ、ロゴプリント、アシンメトリーなど、デザイン性が高い。価格は抑えめ。

あなたがTシャツ一枚に求めるのは、「機能性」ですか?「倫理性」ですか?「高揚感」ですか?それとも「トレンド感」ですか?

ブランドの公式サイトにある「About Us」や「Concept」、「Philosophy」といったページを読んでみてください。そこに書かれているストーリーや哲学に「なるほど、共感できる」「応援したい」と感じたなら、そのブランドはあなたと長い付き合いになる可能性を秘めています。

6. SNSや雑誌でトレンドのブランドを探すコツ

雑誌やInstagram、TikTok、YouTubeは、新しいブランドやコーディネートを知るための、素晴らしい情報源です。私自身も、日々のリサーチに欠かさず活用しています。しかし、これらの情報は「玉石混交」であり、情報の大海で溺れてしまいがちです。

特に注意すべきは、「情報」と「広告(PR)」が非常に見分けにくいことです。インフルエンサーが「#PR」と小さく付けて紹介している商品が、本心からのおすすめなのか、仕事として紹介しているのか、見極めるリテラシーが求められます。

また、雑誌やSNSで見かけるモデルやインフルエンサーは、スタイルが良く、写真の撮られ方もプロフェッショナルです。彼らが着ている服を、そのまま自分に当てはめて「似合うはず」と思い込むのは、最も危険な罠です。

では、これらの情報源とどう賢く付き合えばよいのでしょうか。私が実践している「ノイズ」を減らすコツを紹介します。

  • 雑誌:「全体の方向性」を掴むために読む。
    雑誌はプロが編集しており、体系的に情報がまとまっています。「今季は“シアー素材”が来そうだ」「“バレエコア”という流れがあるらしい」といった、大きなトレンドの「キーワード」を知るのに最適です。個別の商品より、特集の切り口を参考にします。

  • Instagram:「リアルな着用感」と「色使い」を参考にする。
    「#(ブランド名)コーデ」などで検索し、自分と「身長」や「体型」が近い一般の方の投稿を探します。モデルではなく、一般の人が着た時のリアルな丈感やシルエットが、最も参考になります。また、憧れの人の「色の組み合わせ方」や「小物の使い方」を学ぶのにも適しています。

  • YouTube:「素材感」と「サイズ比較」を動画で確認する。
    ファッション系YouTuberの「購入品紹介」動画は、静止画では分からない「生地のハリ感」「動いた時のドレープ(揺れ感)」「サイズ違いの徹底比較(SとMを着比べてみた、など)」を確認できるのが最大のメリットです。

  • コーディネートアプリ(WEARなど):「自分の手持ち服」の着回しを検索する。
    「(手持ちの)白のAラインスカート」と検索すれば、そのアイテムを使った様々な着回し例が出てきます。新しいブランドを探すだけでなく、「今ある服をどう活かすか」のヒントを得るために使えます。

私自身、素敵だなと思った投稿は、すぐに「保存」機能を使います。しかし、保存=購入ではありません。 週末に一度、その「保存リスト」を見返し、「本当に、一週間経っても欲しいか?」「H2-2の自分のスタイル軸と合っているか?」と冷静にフィルタリングする。この「冷却期間」を置くだけで、衝動買いは9割防げます。

参考ページ:ファッションブランドを深く知ると見えてくるこだわり|本質的な価値で選ぶ一着

7. 試着時に確認すべき、たった3つのポイント

オンラインでの買い物が主流になっても、私は「服は試着室で買うものだ」と強く信じています。特に、自分に似合うブランドを探す旅の途中や、高価格帯の「投資」アイテムを買う時は、絶対に欠かせないプロセスです。

なぜなら、服は「平面」ではなく「立体」だから。ハンガーにかかっている状態(平面)と、あなたの体が通った後(立体)では、全く別の表情を見せます。

かつてアパレル販売員だった知人から聞いたのですが、お客様の多くは「色や柄が似合うか」を鏡の正面で見ていますが、プロは全く別の場所をチェックしているそうです。あなたが試着室で本当に確認すべきは、たった3つのポイントです。

ポイント1:360度、特に「後ろ姿」と「横姿」は美しいか
私たちは鏡で正面の姿しか見がちです。しかし、他人からは360度見られています。そして、服のパターンの良し悪し(=本当に体に合っているか)は、正面よりも「横」と「後ろ」に顕著に現れます。

  • 背中に変なシワ(「月」と呼ばれる、肩甲骨の間の横ジワなど)が寄っていないか?お尻や背中の肉感を拾いすぎていないか?
  • 横から見た時のシルエット(例:アウターの襟の立ち上がり、パンツの落ち感)は、もっさりしていないか?

試着室では、必ず後ろを向き、できれば手鏡(サブミラー)も借りて、自分の「後ろ姿」と「横姿」を厳しくチェックしてください。ここで「美しい」と思えない服は、パターンがあなたの体型と合っていません。

ポイント2:手持ちの服と「3パターン」以上着回せるか
これは、私自身が買い物で失敗しなくなった、最強のルールです。その服を手に取ったまま、目を閉じてください。そして、あなたのクローゼットにある「一軍」の服と、最低3パターンのコーディネートが瞬時に思い浮かびますか?
(例:このブラウスは、仕事用のAパンツ、休日用のBスカート、Cジャケットのインナーとして使えるな…)
もし、この質問に「YES」と即答できない、あるいは「この服に合わせるための新しいボトムスも必要だ」などと考え始めたら、その服は「孤立」する可能性が高いです。それは、今のあなたが買うべき服ではありません。

ポイント3:体の一番「太い(厚い)」部分にフィットしているか
服のサイズは、体の最も細い部分(例:ウエスト)ではなく、最も太い部分(例:ヒップ、肩幅、バスト)に合わせて選びます。

  • パンツやスカートなら、ウエストではなく「ヒップ」や「太もも」がパツパツでないか。
  • ジャケットやシャツなら、「肩幅」が合っているか。

ウエストが緩くても、それは「お直し」で解決できます。しかし、ヒップや肩幅が足りないものは、どうにもなりません。フィット感は、必ず体の「最大値」の部分で確認してください。

関連記事はこちら:ファッションブランドを賢く選ぶためのガイドブック

8. 長く愛用できる「マイ定番ブランド」の育て方

流行のブランドを追いかけるのも楽しいですが、ファッション探しの旅のゴールは、やはり「マイ定番ブランド」を見つけることにある、と私は考えます。

「マイ定番ブランド」とは、まるで気心の知れた友人のように、あなたのことを深く理解し、いつも最高の状態に引き上げてくれる存在です。具体的には、以下の3つの条件を満たすブランドです。

  1. 「体型」に合う:そのブランドの「型紙(パターン)」が、あなたの体のクセ(肩幅が広い、腰が張っているなど)と奇跡的にマッチしている。着た瞬間に「あ、これだ」と分かる、ストレスのないフィット感がある。
  2. 「価値観」が合う:そのブランドの「コンセプト」(H2-5参照)に心から共感できる。服を通じて、そのブランドが発信するメッセージ(例:上質さ、サステナビリティ、機能性)を自分も纏いたいと思える。
  3. 「信頼」できる:品質が安定しており、「このブランドなら、どのアイテムを買っても“最低ライン”はクリアしている」という安心感がある。

こうしたブランドは、一夜にして見つかるものではありません。それは、試着と小さな失敗を繰り返した先に、ようやく出会えるものです。

「マイ定番ブランド」を見つけ、そして「育てる」ためのコツがあります。

コツ1:最初は「ベーシックアイテム」から試す
気になるブランドを見つけたら、いきなりデザイン性の高い主役級の服を買うのではなく、まずはそのブランドが定番で出している「Tシャツ」「デニム」「シンプルなニット」などから試してみてください。ベーシックアイテムにこそ、そのブランドの「哲学」と「パターンの良し悪し」が凝縮されています。

コツ2:「8割OK」なら、買い続けてみる
「100%完璧」なブランドなど存在しません。しかし、体型や価値観、価格帯など、総合的に見て「8割方、私に合っている」と感じるブランドが見つかったら、シーズンごとに買い続けてみてください。そうすることで、あなたのクローゼットはそのブランドのテイストで統一され、コーディネートが格段に組みやすくなります。

コツ3:5年後、10年後にもう一度訪れてみる
私自身の経験です。20代の頃は「地味で高い」としか思えなかった、あるセレクトショップがありました。しかし30代半ばになり、改めてその店を訪れた時、かつては見えなかった「上質な素材感」と「計算され尽くした普通のデザイン」が、自分の体型とライフスタイルに、これ以上ないほどフィットすることに気づいたのです。
ブランドは成長し、あなたも成長します。その両者のベクトルが重なった時が、運命の出会いの瞬間です。「一度合わない」と切り捨てたブランドにも、数年後にもう一度、チャンスをあげてみてください。

9. オンラインで理想のファッションブランドを探す方法

実店舗が近くになかったり、時間がなかったりする場合、オンラインでのブランド探しは非常に強力な手段です。しかし、ご存知の通り、オンラインショッピングは「試着ができない」という最大のリスクを伴います。

私自身、ECサイトで「画像は完璧だったのに、届いたら生地がペラペラだった」「モデルが着ると素敵だったのに、自分が着たら“寝間着”のようになった」という失敗を数え切れません。しかし、いくつかの「コツ」を掴むことで、その失敗の確率を最小限に抑えることができます。

コツ1:「S/M/L」を信じるな。「実寸(cm)」を信じよ
これはオンラインショッピングの憲法第一条です。ブランドによって、同じ「Mサイズ」でも大きさは全く異なります。「いつもMだから」という理由で選ぶのは最も危険です。
【解決策】:H2-7で測った、あなたが持っている「最強の服」の実寸(肩幅、身幅、着丈、袖丈、ウエスト、ヒップ、股下など)を、スマートフォンのメモ帳に保存しておきます。欲しい服を見つけたら、商品ページに必ず記載されている「実寸(cm)」と、あなたの「最強の服のメモ」を徹底的に比較してください。この一手間が、サイズ違いによる失敗の9割を防ぎます。

コツ2:素材の「混率」を必ず確認する
写真では「フワフワ」に見えても、実際は「ゴワゴワ」だった、という悲劇は素材表記で防げます。「綿100%」なのか、「ポリエステル60%・レーヨン40%」なのか。

コツ3:「低評価レビュー」こそ熟読する
高評価レビューは、熱狂的なファンか、あるいは(稀に)サクラである可能性もあります。本当に見るべきは、「星2」や「星3」のレビューです。そこには、「画像より色が暗かった」「洗濯したら縮んだ」「160cmの私には丈が長すぎた」といった、購入者だけが知るリアルなマイナス情報が書かれています。そのマイナス点が、自分にとって許容範囲内かを判断しましょう。

オンラインでの失敗(あるある)プロの回避術(解決策)
サイズが合わないS/M/L表記ではなく、「実寸(cm)」と「手持ちの最強の服のcm」を比較する。
素材感が違った(安っぽい)「素材の混率(ポリエステル〇%など)」を確認し、生地の特性を予測する。生地のアップ写真を見る。
色がイメージと違う「星の低いレビュー」で色に関する言及がないかチェックする。PCやスマホの複数端末で色を確認する。
モデルが着ると素敵なのに…モデルの身長・着用サイズを確認する。自分と体型の近い「一般ユーザー」のレビュー写真を探す。

10. 手持ちの服との相性で選ぶブランド選び

最後の章として、最も実践的な「相性の見極め方」をお伝えします。新しいブランドに挑戦したい。でも、クローゼットがちぐはぐになるのは怖い。これは、お洒落に真剣な人ほど陥るジレンマです。

新しいブランドの服が、あなたのワードローブに「馴染む」かどうか。それを見極めるための最終テストは、「手持ちの“主役”と“脇役”の両方に合うか」を確認することです。

あなたのクローゼットを、一つの「劇団」だと想像してみてください。

  • 脇役(ベーシックアイテム)
    白Tシャツ、リジッドデニム、黒いスラックス、シンプルなクルーネックニットなど。劇団の土台を支える、実力派のバイプレイヤー(脇役)たち。
  • 主役(デザインアイテム)
    お気に入りの柄物スカート、デザイン性の高いコート、ブランド物のバッグ、派手な色のニットなど。劇団の「顔」となり、その日の演目(コーディネート)の主役を張るスターたち。

新しく迎え入れようとしているブランドの服(新人)は、この劇団員たちと、うまくやっていけるでしょうか?

例えば、ある個性的なデザインのブラウス(新人)が気になっているとします。

  1. 脇役(いつものデニム)と合うか? → OK。休日に着られる。
  2. 脇役(黒スラックス)と合うか? → OK。仕事にもギリギリ着ていける。
  1. 主役(お気に入りのトレンチコート)と合うか? → NG。コートの襟のデザインと、ブラウスの襟が喧嘩してしまう。
  2. 主役(柄物スカート)と合うか? → NG。柄とデザインがぶつかり合い、大事故になる。

この場合、このブラウスは「脇役とは合うが、主役とは合わない」ということが分かります。これでは活躍の場が限られてしまい、すぐに二軍落ち(H2-2参照)する可能性が高いです。

本当に「相性が良い」ブランドとは、あなたのクローゼットの「脇役」と組み合わせればそのブランドの個性を発揮し、あなたの「主役」と組み合わせればその主役をさらに引き立てる、そんな絶妙なバランス感覚を持ったブランドなのです。

私自身、新しいブランドを試す時は、まず「靴」「バッグ」といった小物、あるいは「デニム」から入ることが多いです。小物は、既存の「脇役」服(いつものデニムとTシャツ)に合わせるだけで、全体の印象を新しいブランドのテイストにグッと引き寄せてくれる、強力なアイテムだからです。そこで相性が良ければ、次にトップス、ボトムス…と、徐々に面積を広げていきます。この「小さな成功体験」を積むことが、新しいブランドと上手に付き合っていくための、最も確実な方法です。(これは、H2-8の「マイ定番の育て方」にも通じます)

自分だけの「スタイル軸」を確立するために

ここまで、自分に本当に似合うファッションブランドを見つけるための、10のステップを詳細に解説してきました。系統の理解から始まり、徹底的な自己分析、年代や価格帯のフィルター、そして試着やオンラインでの具体的な技術まで、多くのステップがあったと感じるかもしれません。

しかし、これら全てに共通して伝えたかったことは、たった一つです。それは、「正解は、流行や他人の中にはなく、あなた自身の内側(ライフスタイルや価値観)にしかない」ということです。

ブランド探しとは、突き詰めれば「自分軸」を探す旅です。自分がどんな生活を送り、何を心地よいと感じ、どんな自分でありたいのか。その「軸」が定まって初めて、数多あるブランドの中から「これは私のための服だ」と、自信を持って選べるようになります。その軸さえあれば、流行が変わろうと、年齢を重ねようと、もう服選びで迷うことはありません。

読者の皆さんが、明日から実践できる、具体的なアクションを2つ提案します。

  1. 今晩、クローゼットを開け、「一軍の服(よく着る服)」を3着だけ選んでみてください。そして、「なぜ」それをよく着るのか、理由を紙に書き出してみましょう。(H2-2参照)
  2. その「一軍の服」のうち、最も気に入っている服の「実寸(身幅、着丈など)」をメジャーで測り、スマートフォンのメモ帳に保存してみてください。(H2-9参照)

この2つの小さなアクションが、あなたの「現実」と「基準」を明確にし、他人の地図ではなく、自分だけの地図でファッションの旅を始めるための、確かな第一歩となります。

関連記事:未来のファッションブランドはどうなる?テクノロジーとサステナビリティが鍵